思いやり。
今日は月曜日なので本堂での「礼拝」でした。
法話では、以下のような内容の話をしました。
すぐに理解をすることは難しいかもしれませんが
幼児期から「思いやり」という感覚をしっかりと持った子になってくれればと思います
『昔、地獄と極楽の見学に出掛けた男がいました。
最初に、地獄へ行ってみると、そこはちょうど昼食の時間でした。
テーブルの上を見ると、なんと、豪華な料理が山盛りにならんでいます。
それなのに、罪人たちは、皆、ガリガリにやせこけている。
彼らの手には非常に長い箸が握られていました。恐らく1メートル以上もある長い箸でした。
罪人たちは、その長い箸を必死に動かして、ご馳走を自分の口へ入れようとするが、とても入りません。
イライラして、怒りだす者もいる。それどころか、隣の人が箸でつまんだ料理を奪おうとして、醜い争いが
始まったのです。
次に、男は、極楽へ向かいました。夕食の時間らしく、極楽に往生した人たちが、
食卓に仲良く座っていた。もちろん、料理は山海の珍味です。
ふと箸に目をやると。それは地獄と同じように1メートル以上もあるのです。
「いったい、地獄と極楽は、どこが違うのだろうか?」と疑問に思いながら、
夕食が始まるのをじっと見ていると、その謎が解けました。
極楽の住人は、長い箸でご馳走をはさむと、
「どうぞ」と言って、自分の向こう側の人に食べさせ始めたのです。
にっこりほほ笑む相手は、「ありがとうございました。今度は、お返ししますよ。
あなたは、何がお好きですか」と、自分にも食べさせてくれました。』
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